義母の介護と介護ストレス解消日記

2022年、高齢の義母を呼び寄せてホームに入れました。週3回通って世話をする毎日からその後と、合間のストレス解消旅行について記録しています。

サ高住での暮らし① 電話がないと困ります!


サービス付き高齢者向け住宅


引っ越したサ高住は、かなり介護度の低い人たちが入るようなところでした。

ほとんど自立に近いものの家族が一人暮らしを心配して入れている人とか、ケガをして足が少し不自由になったため入っている人など。

そんな人たちは自由に外出し、食堂では朝夕のみ食べて昼は自分で、とか。結構楽しそうで入居年数も長い。

専用駐車場があって、車を持っている人も多い。

たまに車いすの人も見かけるのですが、一人で暮らしているわけではなく、二人暮らしのようでした(二人用の部屋もある)。

介護度の重い人はやがて出て行くので、入れ替わりは頻繁にありました。


介護士の常駐はありません。事務員のような人がコンシェルジェとして受付にいるだけ。

飲み薬の管理や病院通いなど、すべて自分で行わなくてはならない仕組みです。

自立した人にはとても楽ができる良い所です。鍵もかけられますし。

私たち夫婦もこんなところに住んだら楽だな…とちょっと思いました。

キッチンはあるけど、食堂でおいしいご飯が食べられて、大浴場もあるけど部屋にもお風呂があって。

冷蔵庫も置けるし洗濯機も置ける。広々とした部屋には冷暖房付き。

郵便ボックスもあるので郵便も自分で管理できる。

ゴミはゴミの日に1階に持って行けば処理してくれる。

週一回移動スーパーが来るので買い物も楽々。通販もOK。

病院も近いし、レストランもすぐそばにあるし、コンビニも…

ホント、自立している人、要支援1でも精神的にはまったく問題ない人ならば楽しく暮らせると思います。


義母に発生した大問題① 携帯電話が使えない


そういう人たちはいいのですが、義母は最初から壁にぶち当たりました。

引っ越した部屋は3階でしたが、義母はエレベーターが使えなかったのです。

もともと町内ではそれほど使う機会がなかったのですが、これも認知症の初期症状でしょうか。

ボタンを見ても何のためのボタンなのかわからず、一人では乗れない。

でもまあ、それはなんとか毎回誰かに訊いたり、一緒に乗って練習することで乗り越えましたけど。


それから電話です。

サ高住にもよりますが、義母が入居したところは夜9時になったら事務所には誰もいなくなります。

24時間見守りと言っても、9時以降は緊急対応のサービスにしか連絡できません。

母はそれを理解できず、夜中に何度か些細なことで呼び出しボタンを押してしまい、救急隊のような人たちが駆けつける騒ぎになりました。

問題は、まだ母の部屋に固定電話がついていなかったこと。

NTTは工事に結構時間がかかるので、施設が決まってからすぐに申し込んだのですが、入居3日後で最短だったのです。

それでその間はスマホを使ってもらおうと、あまり使っていないスマホを渡しました。

使い方は「鳴ったらボタン押して出るだけ」だったのですが、それでも使えなかった。

練習した時は大丈夫そうだったんだけどね。以前はガラケー使っていたんだし…


SECOMのような緊急サービスの人は、ボタンが押されるとどんな事態なのか部屋に電話することになっているそうで、

義母がボタンを押す度に電話したのですが義母は出なかったと。

それでやむなく部屋までかけつけたところ、

「暑いのでエアコンをつけてほしい」「寒いのでエアコンを止めてほしい」

とかいうことだったとのこと。

それで緊急サービスの会社から夜中に、夫の携帯に「困ります」と電話が来ました。

これが二晩続き、施設からは「固定電話がつくまで家で預かってください」と言われました。

しかし私たちは引っ越しの後片付けで義母の町にいたため、うちの娘が対応。

義母は娘のところに二晩ほど泊ることになりました。